ユーノスコスモは1990年から1996年に販売されていた2ドアクーペである。
コスモの歴史は古く、初代は1967年に発売されたコスモスポーツであり、ユーノスコスモは4代目となる。
ユーノスコスモが販売されていた当時のマツダは多ブランド展開をしており、「マツダ」 「ユーノス」「アンフィニ」「オートザム」「オートラマ」というブランドが存在していた。 コスモにユーノスという名前がついているのは「ユーノス」ブランドで販売されていたからである。
さて、このユーノスコスモはいつの時代も個性的な車をラインナップしているマツダらしい1台で、率直にかっこいいと思う1台である。 今見るとデザイン的な古さは当然あるものの、「そういう問題じゃない」と思わず言いたくなる様な、いわゆる時代に左右されないデザインである。
内装についても品がありつつも斬新なデザインとなっており、率直にかっこいい。 一度当サイトの掲載車両を是非ご覧になって頂きたい。
エンジンはマツダの技術の結晶、ロータリーエンジンを搭載しており、ラインナップはロータリーエンジンのみである。 市販車では世界発となる3ローターエンジンを搭載していた。(2ローターエンジン搭載モデルもある)
このユーノスコスモを話す上で燃費に触れない訳にはいかない。実は高燃費な1台でもあった。カタログ値で6km/Lとなっており、アクセルを踏み込む様な運転だと2?/L前後と言われる事もある。 現代では考えられない数値である事は間違いなく、現代の時代背景とはマッチしないのも事実であるが、マツダのロータリーエンジンへのポリシーが表現されている証拠である。
そういう部分が車としてかっこいいと思う。 一長一短、決して優等生ばかりが魅力の全てでは無いと思わせてくれる1台であり、そういった部分が車への愛着と変わる要素でもある。手間をかけても個性的な車に乗りたいと、それこそが楽しさと思われる方がいたら、是非検討候補の中に入れてみてはいかがでしょうか。