商用車の質実剛健なデザインには、スポーツカーなどとは違う魅力がある。最近の商用車は、それを使う乗員への気遣いも感じられ、プライベートで乗用車として使うのにも充分な基本性能を有していると思う。むしろ贅沢装備が奢られた乗用車とは異なるシンプルな商用車は、カスタムベースとしての可能性も無限大。例えばタイヤとホイールを換え、デザイン性の高いルーフキャリアを装着。最近密かなブームになっている、刷毛やローラーで塗るマット調ペイントを施してみるのも楽しいだろう。我が国の道路環境にベストと言える、5ナンバーサイズや、よく切れるハンドル、そして経済性。日本の商用車、侮りがたし、なのである。