子供の頃から一度は訪れてみたいと思っていた「静岡ホビーショー」に今年初めて出かけた。静岡はタミヤ、アオシマ、ハセガワといったビッグネームをはじめ、プラモデル、模型メーカーが多く存在する場所。この言わばホビーシティで1959年に初開催、プラモデル、ラジコン、鉄道模型などのメーカーが新商品を発表する由緒正しきイベントなのである。
クルマやバイク業界と同様、ホビーの業界も若者、若年層の『●●ばなれ』に対応しなければならない状況下にある様子。会期の初日に「小・中・高校生招待日」を設け、県内から5,000人以上の子供たちを会場に迎えたそう。非常にユニークかつ有効なアクションであると思った。
会場には僕もかつて夢中になったクルマやバイクのプラモデルやミニカー、戦車や飛行機、軍艦や城のプラモデルの他、ガンダム、ミニ四駆、フィギュア、エアガン、そしてラジコンなど、各メーカーが最新技術を駆使した新商品がギッシリ。クルマの実車展示などと違い、とひとつひとつが小さいものゆえ、見落としがないかと気になって会場内を何度もまわってしまった。
イラストは展示物の中では大型の部類になるラジコンカー。手前がシボレー・シェベル、奥はダッジ・チャージャーである。ラジコンの大手メーカー、京商が展示していた商品だ。RCとはラジオ・コントロールの略。マッスルは言わずと知れたアメリカン・マッスルカーのこと。
我が家にはクルマ、メカ好きの子供たちがいる。最近彼らをそそのかして、僕も久々にプラモデルやラジコンを手に入れ、楽しんでいる。本当に魅力があれば、年齢を問わず興味を示すもの。小さなアクションではあるが、僕たちホビーファンも「●●ばなれ」に一矢報いることができるに違いないと思っている。