ヘンリー・フォードによって考案された大量生産方式によって生み出されたフォード・モデルT。その後継として1920年代後半に登場したのが、サイドバルブ4気筒エンジンに3スピード・ギアボックス、4輪ドラムブレーキという当時の最新技術を注ぎ込んで作られたモデルAだった。2ドア、4ドアセダン、オープンモデルからトラックまで、様々なボディスタイルを持ち、モデルTより格段に運転しやすく、またタフであったことから、大人気を博したという。
イラストは田舎町のルート66沿いで、レストアされるのを待つ1930年代初頭のモデルA。出会ったのは10年も前だから、きっと今頃は綺麗に仕上げられて路上にカムバックしていることだろう。