60年代のフォードをベースにした作業車と90年代のGMCベースのダンプトラック。外観はいずれも使い込まれて傷んで見えるが、きちんと整備された現役だ。ルート66上の観光名所でもあるセリグマンという小さな街の路傍の風景。国家としてはまだまだ新しいアメリカ。大都市で当たり前に見える使い捨ての文化は資本主義の権化とも言えるかもしれないが、ちょっと都会を離れれば旧いモノを大切に使い続けるという国民性も見て取れる。
この夏、久しぶりに訪れたアリゾナとカリフォルニアのルート66は、今までになくたくさんのツーリストで賑わっていた。復活を果たした店舗も複数目にした。忘れられ、置き去りにされそうになっていたこの道もまた、アメリカを象徴するひとつの文化として見直され、これから先いつまでも大切にされていくことだろう。