アレックス・モールトンの名を聞いて、元祖ミニを思い起こす読者はかなりのクルマ好きだろう。ミニのラバーコーンサスペンション機構を生み出したモールトン博士は、その後自転車の設計も手がけた。クルマと同じようにラバーコーンサスを採用したフレームと、小さい車輪が特徴的な自転車は、20インチという小径のタイヤを持ちながら、ロードバイク並みの走行性能を備えていた。時は流れて現在、日本でも小径タイヤの「ミニベロ」と呼ばれる自転車が人気だ。折り畳み機構を持つものや、モールトン・バイクと同じように、走行性能を自慢にするものなど、様々なバリエーションがある。イラストは現在Manhattan Bikeというブランドからリリースされているロードモデル。気軽に街乗り出来る楽しい一台である。