Vツインエンジン搭載のハーレーダビッドソンの中でももっとも大きな車体をもつツーリングモデルと、アメリカン・マッスルの雄、現行マスタングのV6、V8モデルを複数台使った、ちょっと大掛かりな撮影をした。
暮れの寒空のもと、早朝から夕方まで撮影に協力してくれた面々は、その多くがモーターサイクルやクルマの業界で活躍している男たち。撮影の道中、いずれ劣らぬエンスージアストである彼らの口々から笑顔とともにこぼれていた言葉は単純明快、「久々に楽しい!」だった。ハーレー歴20年以上のあるライダーは「V型エンジンって気筒数や排気量が違っても同じパルスのビートを刻んでるんだってことを、一緒に走ってみて知った。これが気持ちいい!」と語ってくれた。
世の中の趨勢を考えれば二輪も四輪も大型車と聞くだけで眉をしかめる人が少なくないかも知れない。しかしエコの名のもとに失ってしまっている感覚や楽しさもあるのではないだろうか。
今回の撮影では、僕自身もあらためてV型エンジンの鼓動の気持ちよさを再認識することが出来たし、モータリングの楽しさや素晴らしさを再考するいい機会にもなったように思う。
<ご挨拶>
今回が今年最後のイラストになりました。本年もご覧頂きありがとうございました。来年もこのページ、GAO’s Galleryをよろしくお願い致します。2012年が皆様にとって実りある、そして平和な一年でありますことを、心よりお祈り致します。(2011.12.26. Gao Nishikawa)