今年のはじめ、新しくなったグランドチェロキーのジャーナリスト試乗会に参加させてもらった時にも感じたことだが、アメリカンSUVも確実に進化している。つい先日、日本への導入が発表になった最新型のフォード・エクスプローラーに試乗する機会に恵まれた。20年にわたるエクスプローラーの歴史の中で、初めてとなるユニボディ(モノコックボディ)の採用による軽量化、V8と同等のパワーを持ちながら燃費性能に優れた3500cc、V6エンジンに一本化、そしてメリハリのある力強い存在感をアピールしつつもスラントしたノーズを持つスマートな佇まい。
本国アメリカでも燃料価格が高騰、今や1ガロン(約4リッター)4ドル(約320円)を越えるのだから、さすがのアメリカ車でも効率を重視せねばならないだろうことは言うまでもないが、洗練された乗り心地、軽快なエンジン、そして今風のSUV然としたスタイリングを得た新型は大変魅力的なクルマだった。既に昨秋から販売されているアメリカでも当然のごとく大好評を博しているそう。
既に発売されているグランドチェロキーとともに生まれ変わり、非常に魅力的な最新アメリカンSUVの真打ち、さて我が国日本ではどんなふうに評価されるのだろうか。