近年秘かな人気を呼んでいるクラシックなクラウン。当然ながら旧いモノほど現存台数が少なく、イラストのS4型と呼ばれる1962~67年製造の第二世代も今や貴重だ。さらにこの車両はワゴンボディーの帰国子女、輸出仕様の左ハンドル車というレアな一台。MOONEYESによってレストア&カスタムが施された車両を静岡在住のオーナーが自分好みにモディファイを加えながら大切に乗っている。
現代のクラウンに比べれば小柄だが、ストレートで伸びやかな印象のボディーにはスチール製のクロームパーツがふんだんに奢られ、その佇まいは往年のアメリカ車にも通じる立派なものだ。
「いつかはクラウン」という広告コピーも懐かしい響きになりつつあるが、日本が生んだ名車クラウンの本質的な魅力が色褪せることはないだろう。