中古車業界の景気は今どうなのでしょうか?
他の業界はというと、消費税の増税やアベノミクスなどの景気政策を受けて、以前より上向きの業界とそうではない業界の差がはっきりしてきたような気がします。
機械業界、不動産業界、IT業界、介護サービスなどの医療業界、レジャー業界は上向きの傾向にあり、特に訪日外国人客が1,000万人を突破し円安も追い風に伸びる旅行業界は高い伸び率を示しています。
対照的に、食品業界、家電業界、居酒屋やレストランなどの外食サービス業界、紙・パルプ、新聞・出版業界は落ち込んでいる傾向にあります。特に新聞・出版業界は電子媒体の普及により、景気の悪化が目立ちます。
一方で、原油価格の急速な下落による仕入価格と販売価格の改定スピードの時間差を通じた利益回復がみられました。
そのため、車に乗るにはかかせない、ガソリンの値段は安くなっています。
ガソリンの価格も変動
では中古車業界の景気はというと、やや上向きといったところでしょうか。やはり新車業界の景気が好調なことに伴って、
この業界も好調に推移していると思われます。
なぜ新車業界が好調だとこの業界も好調になるかというと、新車が売れるということは、今まで乗っていた車が下取りに出されるということです。その台数が多くなるわけですから、この業界の景気も上向きになるということですね。
2014年の新車の売れ筋ランキングはと言うと、
1位. アクア (トヨタ)
2位. プリウス (トヨタ)
3位. フィット (ホンダ)
4位. ノート (日産)
5位. カローラ (トヨタ)
6位. セレナ (日産)
7位. ヴィッツ (トヨタ)
8位. クラウン (トヨタ)
9位. フリード (ホンダ)
10位. ステップワゴン (ホンダ)
このようになっています。
一方中古車の人気車種はというと、
ワゴンR、フィット、ムーブなど。また、エコカーの代表格となっているプリウスも人気です。
4月の増税前の駆け込み需要があったので、新車の販売台数は3月をピークに落ちてきているはずです。しかし、各会社ともに軽自動車などの低価格路線にシフトしてきており、 他の色々な施策も打ってきていますので、極端に下がっているということはいえません。
中古車業界も同じように景気の動向は動いていきますので、2011年ごろまで続いた車の長期保有の波が落ち着き、 徐々に回復して来ていたのが今も続いているという感じが現状と言えます。
過去の人気車種に出会えるかも