根強い人気の1957年製Chevy BelAir。そのシルエットを持ったDrag Machineが今バーンアウトを終えてスタートラインにつく。決して速そうな流線型ではないこのボディーを選んでレーシングカーに仕立てる。好き者ならではの真っすぐなこだわりが実にアメリカらし。
巨大なエアスクープから大量の空気を取り入れて大排気量のV8エンジンとは思えない高回転を叩き出す。そのパワーが極太のスリックタイヤに伝わると、遠心力によってタイヤの直径が目に見えるぐらい大きくなる。バーンアウト時とは異なりタイヤスモークをあげることなくDrag Stripを駆ける。マシンがBig Endに到達すると電光掲示板にクォータマイルのタイムとゴール時の速度が表示される。僕の位置からはよく見えないが、観客席のどよめきと歓声から、赤いモンスターが好タイムをマークしたことを伺い知ることが出来た。
発売中の雑誌『Cruisin』(クルージン)でカラー4ページにわたり、今年3月にBakersfieldで行われたドラッグレース『March Meet』の模様をレポート、写真と文章は僕GAOによるものです。是非手に取ってみて下さい。