ビニール・トップやレザー・トップと呼ばれ、たぶん80年代初頭ぐらいまでは国産でも高級車を中心にカタログにラインナップされていたファクトリー・カスタムのスタイル。ステーション・ワゴンがその名の通り木造の駅馬車を起源とし、現在までサイドにフェイクのウッドパネルをまとうモデルがあるように、アメリカのクルマには、その歴史を受け継ごうとしているのであろうネーミングやデザインがみられる。Vinyl Topもその起源は恐らくT型フォードの時代の、いや馬車時代の幌なのではないか。メタル・トップをわざわざ幌がついているかのように見せることに何の意味があるのか、と思わなくもないが、結果スタイリッシュに見えるなら、かっこよければいいじゃないか!そんなデザイナーのメッセージも聞こえてきそうだ。イラストのクルマは1973年製のDodge Dart Swinger Special ハードトップである。