この独特のスタイル、そしてなんともロマンチックな名前のキャンピングトレーラーはもちろんアメリカ製。1930年代から現在まで生産されており、世界中に根強いファンがいる。以前話題にした映画『ギルバートグレイプ』でも象徴的な存在として登場、NASAで宇宙飛行士を発射台まで運んでいるのもこのAIRSTREAM社製のモーターホームである。イラストのモチーフはラインナップ中でも小さい部類のトレーラー。かの有名な『バグダッドカフェ』に隣接する空き地に放置された一台を描いたもの。映画の中にもジャック・パランス扮する謎の人物の住処として登場していたAIRSTREAM、イラストに描いた一台とは違う撮影用だったと言う。僕が訪れた日も映画と同じように強い日差しのもと、乾いた砂漠の風が吹き抜ける光景は、映画のワンシーンのようだった。