はじめてSUVを認識したのは、たぶん80年代後半。『スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル』という言葉は、スポーツカーしか知らなかった僕にとってとても新鮮でカッコいい響きだった。ピックアップトラックが乗用車代わりに使われる国では、それをルーツにしたレジャーユースの4WD(と一部の2WD)ワゴンをSUVと呼ぶのだ。
当時、代表選手だったのがフォード・ブロンコ、シボレー・ブレーザー、そしてGMCジミー。巨大と言っていいアメリカン・フルサイズSUVのシルエットは迫力満点。憧れ、恋焦がれて後年、ブレーザーの後継車種であるシボレー・タホを手に入れたのも、今やいい思い出だ。
その後の世界的なブームもあって、日本でもSUVが一般的になったが、多くの人がイメージするのは、ミドルサイズか、ともするとコンパクトサイズだろう。しかし僕にとってのSUVは、やっぱりアメリカンサイズのデッカイヤツなのである。