シリンダーヘッドの形状が握り拳を想起させることから、Knackle Headと呼ばれるエンジンを搭載するこいつは、60年以上も前にアメリカ、ミシガン湖のほとり、ウィスコンシン州ミルウォーキーで生産されたモーターサイクル。海を越えて日本に渡り、今から約10年前に日本屈指のカスタムショップ、Taste Concept Motorcycleの手により丁寧にメンテナンスとカスタマイズが施され、今も元気に走り回っている。
モーターサイクルやクルマに限らず、「最新のプロダクツは性能や使い勝手がよく、そして環境に優しい。」
これが世間の一般的な評価だろう。でも新しい商品を生み出す際にも大量のCO2が発生するということも今や広く知られている事実。多少の手間隙がかかるとしても、旧いモノをヴィンテージならではの佇まいを楽しみながら大切に使い続けてやること、これも立派なエコロジーであると考える。