SCCAレースに出場するために、シェルビーによって1965年に生み出された初代マスタングがベースのスペシャルモデル、GT350が起源。やがて一般への販売を考慮し、スペシャルティーカーとしての色が濃くなり、初めてカタログモデルとなったのがこの1968年式のGT500だ。前年からボディサイズが大型化、フロントマスクも彫りが深くなり、凄みを増したマスタングに、様々なスペシャル装備やデカール、コブラを象ったバッジなどを追加することによって、更にマッシブな印象になったGT500。
この長いオーバーハングをもつ流麗な荒馬は、街中よりも地平線まで続く砂漠のカントリーロードに解き放ってこそ、その魅力が引き立つのではないだろうか。