カーデザインでワールドワイドに活躍する日本人と言えば、かつてニッサンからアウディに移籍した和田智氏、フェラーリでその才能をいかんなく発揮した奥山清行氏などの名前が浮かぶ。モーターサイクルに目を移した時、今注目されているのが、アメリカはミルウォーキーに本社があるハーレーダビッドソン社唯一の日本人デザイナー、ダイス・ナガオ氏だ。近年、我が国はモーターサイクルのカスタムにおいて、その精緻な作り込みなどから世界的に高く評価されており、日本人クリエーターに対する注目も高まっている。そんなタイミングで、日本に生まれながら、アメリカで教育を受け、実務経験を積んできたナガオ氏は、"KING OF MOTORCYCLE"ハーレーダビッドソンという最高のキャンバスを手に入れたわけだ。イラストはナガオ氏の最新作である2016年モデルのIRON883。
アメリカンバイク特有のマッシブなデザインに、ストリートのトレンドとハーレーの歴史をリスペクトするディテール、さらには日本人特有の繊細さをトッピング、バイク好きの注目を集める一台が出来上がったのだ。