クライスラー製V8エンジン搭載、後輪駆動のフルサイズバン、ダッジ・ラム、通称ダッジ・バンをチューニング、パッセンジャーシートや内張りを取り去りサーキットを走る男たちがいる。これがアメリカの話しではなく、日本人によって行われているというのが面白い。世田谷にあるアメリカ車専門ショップの旗ふりによって行われている”D-VAN GRAND-PRIX”は、レース用のバイクを積んでサーキットに通うトランスポーターで、そのままレーシングコースを走ってしまったという、ちょっとした遊び心から生まれたイベント。本来は仕事や家族のために存在する、大きなクルマをわざわざ改造してサーキット走行してしまうという面白さから、一部のダッジ・バンオーナーから熱い視線が集まっているという。イラストは、その仕掛人である安倍さんの愛車。フルサイズのバンでありながら、まさにマシンと呼ぶに相応しい佇まいをもっている。