「スーパースポーツのイメージが強いが故に、乗る人を選ぶバイク。」イタリアのドゥカティに対して、僕はそんなイメージを持っていた。そのドゥカティから、より幅広いライダーに「乗ってみたい!」と思わせる一台、"SCRAMBLER"が生まれた。スクランブラーとは、商標ではなく一般名詞。オフロードバイクという概念が生まれる前、舗装道路もオフも走れる万能なバイクをこう呼んだ。1962年にドゥカティもスクランブラーという単気筒モーターサイクルを製造販売していた。
現代に蘇った"SCRAMBLER"は、多様化するライフスタイルに対応、ストリートでもハイウェイでも、多少のラフロードでも快適に、そして楽しく走り抜けることができるバイク。アウディの傘下に入ったことが、ドゥカティがこのバイクを生み出すことに繋がってるのか否かは定かではないが、温故知新という日本語も当てはまる、この新しいバイクの登場は、二輪業界に新しい潮流を巻き起こすかも知れない。