キャンピングカーには、ユーザーの好みや使い方にあわせたいくつかのタイプがある。
「キャンピングトレーラー」は言うまでもなく動力をもたない。旅に出る時だけ愛車につなぎ、キャンプサイトに到着すれば、切り離して愛車だけで身軽に観光や買い物に行ける。
「コンバージョン」は、バンやトラックをベースに居住スペースを一体の構造物として作り付けたもの。日本ではボディーの外観を変えずに居室だけをキャンピング仕様にしたハイエースなどが人気だ。走行中も居室を広々使えるのがいい。
「モーターホーム」は日本では滅多にお目にかかれない。バスなどをベースにしたり、専用に設計された、大型クルーザーのように豪華なもの。乗用車を積載できてしまう(!)ものもあるし、目的地で気軽に移動するために乗用車を牽引するのもアメリカではごく一般的だ。キャンプサイトに到着すれば、居室を引き出しのように広げられ、大きなリビングが出現するというモデルもある。
「軽キャンパー」はコンパクトな車体ながら、日本人ならではの匠の技で、工夫を凝らして快適な空間を創り出しているモデルが多い。
イラストはピックアップトラックのベッド(荷台)のサイズに合わせた居室(箱)を載せて固定したキャンピングカーで、「トラックキャンパー」と呼ばれる。普段はピックアップトラック単体で使えるよう、居室部分を取り外せる工夫が施されたものもある。
どのタイプを選んでも、非日常の楽しく豊かな休日を手に入れることができるのが、キャンピングカーの魅力。最近ではレンタカーも登場しているので、これからのレジャーシーズン、注目してみてはいかがだろう。