40年近くも日本の大衆乗用車の代名詞としてカローラと人気を二分した名車、サニー。中でも、ファミリーカーとして人気の基礎を作り、国内モータースポーツでも長きにわたり活躍、ピックアップトラックとしても同型が長期間生産された2代目サニー、B110が、その歴史を語る上で話題の筆頭にあがる。これが元祖と思い込んでいる人も、実は多いのではなかろうか。いやいや、サニーの元祖はB10なのである。イラストはその4ドアセダン。軽量モノコックボディ、1,000ccの名機A10型OHVエンジンの必要充分なパワーを後輪で路面に伝えるシンプルなクルマ。まさに我が国自動車史に欠くことの出来ない名車の元祖なのである!