そのユニークでイカついフロントマスクから、「鉄仮面」などと揶揄された80年代中期のニッサン・スカイライン2000ターボインタークーラーRS-X。イカついのはスタイリングだけではなく、その最高出力はグロスで200馬力を超え、当時の国産車にあってもっともハイパワーな一台。広告のキャッチコピーでも「史上最強のスカイライン」を名乗っていた。マイナーチェンジ前のモデルが、アクションが売りの刑事ドラマに登場、また当時大人気を博した国内最高峰ツーリングカーレース(グループA)で活躍したこともあり、子供からクルマ好きの大人まで、多くの熱い視線を集めた国産車史上に残る名車なのである。
イラストはそんな事情を知る大人たちが、今、その頃を懐かしんで手にしているちょっと贅沢なダイキャストミニチュアをイラストにしたもの。ミニカーと言えども1/18スケール、全長は25センチほどもあり、非常に精巧に出来ている。イラストにしてしまうと実車と遜色ないほどなので、思いきって台座ごと描いてみた。
子供の頃からミニカーに親しんできた世代ゆえ、今でも気になる車種を見つけると買ってしまうことがある。ホットホイールズなどの安価のものならまだしも、最近の精巧な(そして高価な)大型ミニカーの誘惑は、正直とっても危険なのである。