レースのスポンサーというと自動車関連の企業やタバコメーカーなどがまず浮かぶ。もっとも前者は長引く不況により縮小気味、後者は最近の世界的な広告に関する規制でほとんど見られなくなった。そんな影響からスポンサー企業の獲得にはどのカテゴリー、チームにおいても苦戦を強いられているのが実情ではないだろうか。そんな中でもナショナル・ブランドの名前をボディーに冠したレースカーが多数エントリー、不況を感じさせないのがこのところ連続してご紹介しているアメリカのストックカーレース、NASCARである。
チームやレース・イベントの冠スポンサーとして我々日本人にもなじみ深いブランドネームを数多く見ることが出来る。コカ・コーラ、マクドナルド、バーガーキング、ミラーやバドワイザー、M&M’s、RedBull、Mobil、Shell、Office Depot、アフラックなどなど。アメリカ国内でのメジャー・ブランドまで範囲を広げれば、スナック菓子やマヨネーズ、ファスト・フード、スーパーマーケット、家電量販店、ホームセンターなどのチェーン店など、とにかく生活に密着したデイリーユース・ブランドの数々が名を連ねている。イラストは92年のフォード・サンダーバード、メインスポンサーはあのチョコレート菓子、スニッカーズ。これも今だNASCARと縁の深いブランドである。