近年では相場が高騰しています。購入時に高額な車両でも、売却時にはさらに高値になることもしばしばあります。 車種やグレード、走行距離、カスタム、保管方法、修復歴などを理解し、お気に入りの車に乗りましょう。
中古車を購入する上で切り話せないのが前所有者の取扱い状況です。メンテナンスの頻度や、修復歴など現在の車両状況により車両価格が変わってきます。特に一番気になるのは修復歴ではないでしょうか。同じ車でも
修復歴有りと無しでは約20万~50万円くらいの差が出ると言われています。希少車等ですとさらにその差額は大きくなります。また、中古車査定では評価点も車両を選ぶ上で抑えておきたいところです。車両の状態、修復度合い、走行距離、傷・凹みの有無等により評価基準は変わります。修復歴と評価点の関係性を把握することで、修復歴があるものでも想像以上に安く手に入れられるケースもあります。
つまり修復歴がないもので評価点が低いものは安く、修復歴があるもので状態の良い車の場合は高くなります。その見極めをしてくれる信頼できる販売店を選ぶなどして賢く購入したいところです。
また中古車の価格を左右するのが「走行距離」「カラー」「カスタム」ではないでしょうか。
「走行距離」も中古車の価格を大きく左右します。走行距離が多いものは比較的安く手に入れることが可能です。例えば、数年で走行距離が多い場合は移動距離が長く乗り降りの回数が少ないため内装の状態が良いというメリットもあります。乗り降りの回数が少ないため、内装の傷みも少なく、綺麗な状態のものが多かったり、 オイルやブレーキなどの消耗品のケアにも気を使っているケースが多く状態が良い車両がたくさんあります。一方で走行距離は少ないが、乗り降りの頻度が多いために内装の状態が良くなかったり、運転を全くしてないものでメンテナンスを行っていなかったり、エンジン内部の問題や保管状態がよく無いケースもあります。 なので一概に走行距離だけで判断してしまうのはあまりお勧めしません。走行距離と車両の状態を考慮して選ぶようにしましょう。
「カラー」も人気色・不人気色が存在します。ホワイト・パールホワイト・ブラックなどはどの車種でも人気色ですが反対にシルバー・レッドなどは不人気色になるケースが多いです。不人気色を選ぶことで費用を抑えるのも一つの手かもしれません。
「カスタム」は個性的なものでは無く、万人にうける仕様であれば高くなります。特に外観のカスタムでエアロ・ホイール、車高調などは、評価基準に左右されやすく価格が上がります。その中でも純正のオプションのエアロやホイールは早い段階で生産が廃止になることも多く、プレミア価格になったりもするため、中古車市場では高値で流通されることもあります。
中古車には※1「オークション相場」と※2「小売相場」があり、相場は新車の売れ行きや、需要、流通量、為替、季節的要因などにより常に変動いたします。
■新車の売れ行き
新車の売れ行きが好調な場合はユーザーが乗り換え、新車を購入しているケースが考えられるためオークションの流通台数が増加します。
■需要
需要がある人気車は相場が上がります。デザインや性能等がユーザーの需要にマッチしていれば例え旧型のタイプでも価格は下がらない場合もあります。
■流通量
流通量と需要の関係性は相場を左右します。流通量が多いものでも需要が少なければ相場は下がります。一方で流通量が少ないものでも需要が多ければ相場は上がります。
■為替
国内のオークションの取引台数の約35%は海外に輸出されているため、輸出に適した車は為替の影響を受けやすいです。
■季節的要因
季節・気候にによっても相場は左右されます。向き・不向きにより需要は変わります。また決算月などは中古車の流通量が大きく変動するため相場に影響が出やすくなっています。
【過去12ヶ月の車種別中古車相場の推移】
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤリス(トヨタ) | 187.7万円 | 187.4万円 | 187万円 | 183.4万円 | 175.5万円 | 175.7万円 | 174.3万円 | 175.8万円 | 175万円 | 178万円 | 180.3万円 | 186.4万円 |
N-BOX(ホンダ) | 108.9万円 | 112.2万円 | 115.4万円 | 117.1万円 | 116.7万円 | 116万円 | 115.4万円 | 115.1万円 | 114.5万円 | 113.7万円 | 115.3万円 | 117.4万円 |
カローラ(トヨタ) | 196.3万円 | 197.3万円 | 185.8万円 | 184.1万円 | 185.4万円 | 187.8万円 | 191.3万円 | 193.1万円 | 190.3万円 | 188.3万円 | 190.4万円 | 194.4万円 |
タント(ダイハツ) | 82.3万円 | 86.4万円 | 87.2万円 | 85.4万円 | 83.4万円 | 81.7万円 | 83万円 | 81.6万円 | 81.5万円 | 81.2万円 | 82.1万円 | 86.3万円 |
スペーシア(スズキ) | 115.8万円 | 115.7万円 | 116.7万円 | 115.4万円 | 114.2万円 | 113.2万円 | 110.2万円 | 110.2万円 | 104.5万円 | 105.5万円 | 108.2万円 | 108.9万円 |
ノート(日産) | 109.4万円 | 109.5万円 | 111.6万円 | 113.4万円 | 113.3万円 | 112.4万円 | 110.6万円 | 107.7万円 | 110.9万円 | 112.2万円 | 115.2万円 | 124.1万円 |
プリウス(トヨタ) | 135.7万円 | 141万円 | 146.1万円 | 147.4万円 | 146.8万円 | 148.2万円 | 148.5万円 | 145.2万円 | 142.7万円 | 138.6万円 | 143.6万円 | 148.8万円 |
ヴェゼル(ホンダ) | 174.7万円 | 176.5万円 | 178.9万円 | 180.7万円 | 182.4万円 | 183.4万円 | 181.4万円 | 182.1万円 | 189.8万円 | 195.3万円 | 201.3万円 | 205.9万円 |
セレナ(日産) | 189.6万円 | 187.5万円 | 175.4万円 | 178.9万円 | 179.2万円 | 194.3万円 | 188.7万円 | 185.2万円 | 184.3万円 | 188.3万円 | 195.9万円 | 201.3万円 |
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中古車をお得に購入するには3月がお勧めです。多くの日本企業では決算の月が3月、または半決算月の9月が多いため、その時期とその前後は相場が下がりやすいと言われています。決算月には新車ディーラーがメーカーから課せられた予算を達成するために販売・登録台数を増加させます。この時期に登録のみを行った未使用車(中古車)も増えるため、安価で販売されているケースも多く存在します。
またこの時期は新車も安く購入できるため、買い替えによる下取り車も増え、オークションに中古車の流通台数が増加します。決算月ということもあり多くの出品店が数字作りのために低い金額から売り切りをつけるため、安値で売られてるケースが多いです。また3月に集中して販売・登録された車は、車検を迎えます。車検を通すか乗り換えるかで悩むユーザーが多数います。
その影響もあり流通量が多くなり相場に大きな影響を与えます。
【中古車購入のコツ】
中古車を購入の場合はまず時期を絞り込むことから始めましょう。3月の購入がお勧めなので、1ヶ月〜2ヶ月前から小売相場をチェックしておくと良いです。またこの時期は同じ考えを持った人もたくさんいるので、なるべく躊躇わずに行動へ移しましょう。
また納車の時期を逆算して考える必要があります。大抵納車には2〜3週間の時間が掛かります。そのため3月下旬に契約された売り上げは翌月に計上されます。なので3月中旬までの契約であれば3月の売り上げが見込めるため、場合によっては通常では行われないような値引きやサービスが期待でき交渉のタネになるケースもあります。
中古車をお得に購入するためには多くの「情報」を知る必要があります。そのためには販売店や人との繋がりが大事
になってきます。「人」で車を購入することも考慮してみてはいかがでしょうか。その人がどういう想いでどういう価値観を持っているのか、車を購入する以上に多くのメリットを得れるかもしれません。
参考:車の匠(https://cars-takumi.net/)
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